おはようございます。多田陽子です。
最近の関心は、資金調達方法です。
クライアントの多くは資金調達で苦労した経験があります。
よく言われるのは直接投資(増資)と間接投資(融資・社債など)です。
できれば直接投資を増やすのが理想ですが、なかなか難しいこともあり間接投資先を探すことになります。
また金融機関からの融資は、時として商売が順調な場合は借りやすく、不調な場合に借りにくいという問題があります。銀行も資金を回収できるかという側面で考えなければならないでしょうから仕方ないですが、実際資金が必要な時は不調な場合がほとんどです。
お互いに借りてよし、借りられてよしの関係にするには、商売のビジョンがないといけません。その場しのぎでは誰も助けてはくれません。
先を予測するのが難しい時代になってきましたが、だからこそ今ご自身の商売が本当に必要なのか、必要とされるにはどうすればよいのかを考えなくてはいけないと思います。
今回のブログはそのことではなく、ちょっと異なる観点で書こうと思っていたのですが話がそれました。
昨日買ったチョコレートがすごく美味しかったのですが、
フェアトレードのチョコレートでした。
http://www.peopletree.co.jp/food/index.html
デザインもかわいくて、午前中ずっとこのフェアトレードカンパニー㈱について興味があり検索しておりましたら、社長のサフィアミニーさん(2004年、シュワブ財団により「世界で最も傑出した社会起業家」のひとりに選ばれる。)がフェアトレードの生産者に融資が受けられない実態とそのために支払の半分を前払いしている必要性を動画にされています。
フェアトレードファイナンス
インドやネパールやバングラデシュのフェアトレードの生産者は、銀行の利子が高く(20%前後)、融資を受けても製品の価格に影響してしまうので市場では勝てません。せっかく良いアイデアやデザインのセンスがあっても商売を始めることができないようです。
そこでフェアトレードカンパニー㈱と生産者の方々は、彼らの生活や商売を安定させることを目的とし前払い50%の関係を続けているそうです。こういった生産者を守るためにも日本側の企業が資金を保持していなければならない。なかなか大変です。
最近はクラウドファンディングも始めているようです。
クラウドファンディングは、「こんなモノやサービスを作りたい」「世の中の問題を、こんなふうに解決したい」といったアイデアやプロジェクトを持つ起案者が、専用のインターネットサイトを通じて、世の中に呼びかけ共感した人から広く資金を集める方法です!
この資金調達のメリットは様々な社会的な課題を提起して、具体的なアクションを起こすことは難しいけど、自分のお金を少し寄付することはできるという人を結びつけることができる仕組みであり、関心はあるけど、アクションは起こせない多くの人が社会貢献することができます。
フェアトレードの問題は、本来はネパールやインドの国の社会システムや制度の変革が必要なのかもしれませんが、時間がかかるし、それまで生きていかなくてはいけない方を少しでも救うことができます。
海外にも困っている方がいる、その一方で日本にも困っている方が増え続けている、この状況を少しでも改善したいものです。
ちなみにネパールでは借入の利子も高いですが、定期預金の利子も20%程度ありようです。つまり、お金持ちはもっとお金持ちになれます。。