「お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人」

GWはどのように過ごされましたか?
リフレッシュして今日からがんばろうという方も多いと思います。

そういう私も、GWは旅行をし、リフレッシュしてきました。
その間に読んだ本を紹介することからまずは始めたいと思います。

講談社文庫の吉村葉子著書「お金がなくても平気なフランス人 お金があっても不安な日本人」は、2003年10月に双葉社より刊行され、2007年に文庫化されています。

吉村葉子氏は、神奈川県藤沢市生まれ、立教大学経済学部卒業。
20年間のパリ滞在を通じ、フランスやヨーロッパを対象とした取材や執筆を続けている方です。


内容は、日本人とフランス人の日常生活やバカンス、貯金、教育、冠婚葬祭に対する考え方、
制度の違い
が描かれています。


印象的な相違点は、フランスは教科書がリサイクルされているということ。今もそうなのか確認できませんでしたが、ちなみにドイツでは現在もリサイクルされているようです。

その他印象的だったのは、18歳になれば金銭的に自立することを求められること、フランスでは、学生であっても恋人ができたらごく自然に同棲するということ。自立している二人であれば、社会は彼らを大人と認めるのだそうです。


まず教科書についてですが、日本の教科書とは違い、厚みもあり高価なため、親の経済的負担を考えて、毎年ビニールカバーをかけて使用するとのことです。

また、ノートも支給されるので、親が準備するものは、ボールペンと給食費(昼食を食べに帰る場合は不要)、遠足時の交通費くらいだそうです。日本もそうなるとよいですよね。

なぜなら、綺麗な教科書の方が気持ちはいいですが、毎年1年間しか使わずに、数年経ったら本棚からもなくなって、ゴミ箱に捨ててしまうのではないでしょうか。

でも、それらの教科書の印刷費が少しでも減少すれば、ノートや笛など、別途購入しなくてはならないものに費用を回せ、全体的な親の負担は減るのではないでしょうか。


またフランスは、大学も日本よりお金がかからないんです。
2010/2011学年度の年間登録費を例にとると、学士課程で174€、修士課程で237€、博士課程で359€となっています。
この登録費は外国人留学生も同じ金額になっています。
(『フランスの高等教育機関への留学を促進するためのフランス政府による公式機関』のホームページより)

うらやましい国ですよね。
日本もできることなら早く教育制度を見直し、親の負担の少ない制度へ移行してもらいたいものです。


それから、フランス人は18歳で金銭的に自立するということですが、
これは中にはそうでないフランス人もいるでしょう。
でも、社会的に大人と認められるためには親元を離れ、金銭的な自立をし、恋人ができれば同棲するという自然な形に日本人にはない、潔さ、責任感がうかがえます。

そういった社会風土とも関係しているのかわかりませんが、
フランスは、結婚しないカップルも多いため、同棲していて夫婦同然である場合は、PACSという連携民事契約に登録することで、課税上夫婦と同等に扱われることができます。

フランスの個人所得税は、N分N乗方式
【 所得控除後の課税所得を、夫婦のみである場合は2、夫婦子二人の場合は3といった家族除数(N)で除し、それに税率表(超過累進税率)を適用することによって、家族除数1あたりの所得税額を算出した後、再び家族除数(N)を乗じることによって算出する方法 】
を採用しています。

つまり、夫婦子二人の家族で、所得控除後の所得2100万の場合、
3で除した700万に税率(5.5~40%)を乗じて求めた金額に、3を乗じた税額となる。
よって独身の場合や子供が少ない家族よりも、家族が多い方が税金が安くなるのです。

こういった税制や政策により、フランスは比較的少子化対策がうまくいっていると言えますね。


日本も同じようにすれば、うまくいくとは言いませんが、
やはり少子化対策(税制や教育制度など一貫した制度改革が必要)にはもう少し本気で取り組まなければ、日本で結婚し、仕事を続け、子供を産むという女性が少なくなるのは当たり前かもしれません。

それから個人的には、「今あるモノで足りる社会」になれば、
人より多く稼ぎ、人より豊かになるために朝から晩まで働かなくてはという固定観念が薄まり、
単純に「家族がいたら、人生楽しいよな」、と思うのではないかと考えています。どうでしょうか。