事業を行うにあたり、事業成長スピードの管理は必須だ。
10年で目標達成するのか、3年なのかで日々やるべき営業活動が変わってくる。
成長スピードを管理する際、重要な指標となるのが
「ROI」(Return On Investment)である。
売り上げ獲得と、そのために投資したコストの回収速度が関係する。
1.1件の売上を獲得するコスト
広告(web・チラシ・メルマガ)、紹介手数料、新規顧客へのコスト、営業人件費
2.得られる利益
顧客獲得に投資した金額、商品原価を鑑みて価格設定した場合のもうけ
3.売上獲得コストを回収
2で得られた利益を元手にさらに案件を獲得し、1の投資額を回収
4.利益を元手に新規案件獲得を行う
1~3のサイクルを繰り返すこのスピードが売上拡大速度を左右する。
例えば、スポーツ用品店で原価7万の商品を売るために、Aのコストがかかる場合、
仮に12万円で売ると、1個当たり経常利益は20,000円。20,000円/400,000円×100=5%
1/0.05=20ヵ月 1月1個の売り上げであれば、1年8カ月投資コスト回収に時間がかかっています。
このとき、1月20個売れば、400,000/400,000×100=100%ですので、毎月21個以上売ってもらえば、
投資コストをその月に回収することができ、成長スピードが増します。
A 1月当たりの売上獲得コスト
営業マン人件費30万
チラシ 3万
交通費 5万
諸経費 5万 合計 40万
実際は、そんなにうまくいかないでしょうが、目標達成の指標としてムリなく利用すればいいのではと思います。
ちなみに下記は、新規開業の際の投資資金を何年で回収するかの業種別平均です。
下記のROIより1.5倍ペースで資金を回収しているのが繁盛店です。
<各業界の平均的なROIと資金回収期間>
ROI 資金回収期間
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・飲食業 ————–> 15.3% 6.5年
・薬局 —————-> 8.9% 11.2年
・ガソリンスタンド —-> 5.6% 17.8年
・スポーツ用品店 ——> 7.5% 13.3年
・フラワーショップ —-> 18.1% 5.5年
・食品スーパー ——–> 7.7% 12.9年
・コンビニ ————> 12.2% 8.1年
・旅行代理店 ———-> 16.6% 6.0年
・美容室 ————–> 17.0% 5.8年
・クリーニング店 ——> 8.7% 11.4年
(Japan Business News inc より指標引用)